08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

久しぶりのパニック発作

2016/03/13
ここのところオリラジの『PERFECT HUMAN』が頭から離れず、閉口している私です。
そんなにオリラジ好きな訳でもないんですけど…。
これを書いている今も、ぐるんぐるん頭の中でリピートされております。


先日、母と待ち合わせてランチに行きました。
実家へ足を運ぶのとは別に、たまに母と外で待ち合わせてランチや買い物に行きます。
私が、誰か同行者がいると比較的街なかが平気になるのと(安心するのかもしれません)、母のストレス解消のためです。
母は楽天的な明るい性格なのですが、正反対に父は私と同じように悲観的で「うつ」の傾向があります。
父は肺を患っているため、呼吸がしんどく、長い歩行などは困難です。そのため家にこもりがちになっているのですが、そのストレスが母に向けられ、母が辛い思いしているのです。
毎日毎日厭世的なネガティブなことを口にされ、これではいくら楽天的な母も参ってしまうというもので、最近落ち着いていた血圧が高めになってしまいました。(もともと高血圧なのです)
母は「ストレスだと思うんだよ」とげんなりと口にしますが、あながちそれは間違いでもないと思うのです。

病人と暮らすということは、強い精神力が必要とされるとつくづく感じています。
今の状態の私がもし、結婚せずに家を出ていなかったら、年老いた父母を私のネガティブの波に一緒に飲み込ませてしまっていたかもしれません。そんなことをふと思うことがあります。

さて、いつも通りに私たちは店に向かいました。
そこはいつもランチをすると決めている店で、和風オーガニックレストランなのですが、魚や肉、とりわけ野菜が豊富な小鉢料理がとても美味しく、静かで落ち着いているので気に入っています。
私が混雑がダメなため、いつも開店と同時にくらいに入ると、空いているので良いのです。
しかしその日は少しして子供連れのお客さんが入ってきて、案の定しばらくして飽きた子供が甲高い奇声を上げ始めました。(これがまず、第一の要因だった気がします)

その日もいつもと同じように、母の愚痴をずっと聞きながら食事をしていました。
──父が二言目には「早く死にたい」「もう死んだ方がましだ」と口走ること、一日何もせずテレビばかりぼーっと見ていること、少しは歩いた方が良いので近所のスーパーまで誘っても来ないこと、食べ物の好みがうるさいこと……云々云々。

父の気持ちも、私の精神状態と似通っているところがあるので、理解できない訳ではありません。
けれども私が気をつけているのは、出来るだけネガティブなところを同居している家族に見せないようにしているということです。
家の中が暗くなるので、居心地の悪い思いを仕事で疲れて帰宅した家族にさせたくありません。
よほど苦しい時は何も告げずに「調子が悪いから」と早寝し、泣くのもひとりで泣いていました。

本当はこれは自分自身にとってはストレスになり良くないことなのかもしれませんが、私は自分が病気になったことに深い罪悪感があるので、家族をそれで振り回したくないという気持ちと、どうせ理解されないのだから、家族には下手に自分に立ち入ってもらいたくない…という諦めの境地でもあるのです。
まあ、これは人それぞれの考え方ですけれども。

父は、母には全てオープンで、いかに自分が辛い心情であるかを毎日しつこく吐露し、我儘を言い放題。
そのたびに母は父の言葉に傷つき、怒り、それでも我慢して日々を過ごしています。
父にとって母は、唯一心を許せる存在なので仕方がないとも思うのですが、それならばどうしてもう少し母を大切にしてあげられないのか。母の気持ちになって考えてみることをしないのか。母に甘えてばかりいるのか。
病人と言えど、相手に対して放つ言動にも、踏み越えてはいけない一線があるのではないか。
毎回、母の愚痴を聞くたびに、ふつふつとその思いが湧き上がってくるのを止められません。
私は父に対して少々、許せない部分があるのです。

そんな調子でいつもの通り母の話を聞いていましたが、子供の奇声が激しくなり、良く聞き取れません。
振り返ると食べ終わったお母さんが知らんふりでスマホを弄っているのが見えました。
それを目の当たりにした途端、母の話に集中出来なくなってしまい、デパスを飲もうとバッグを探っていると、母が殆ど料理に手を付けていないのに初めて気付きました。
「どうしたの?」
「なんか、変なの。食べられないのよ。」
「具合が悪いの?」
「大丈夫だと思うけど…。」
そう言いながら、母の目は虚ろです。
「眩暈がするような気がする…」

母は昔、メニエール病を患っていたことがあり、街なかで眩暈が起きて倒れ、救急車で運ばれたこともあるのです。
もう何十年も発作など起きていなかったのですが、父との生活でストレスが溜まり、ここのところ眩暈もたびたび起こる話を聞いていました。
母は落ち着かない様子で、どんどん顔色が悪くなってきました。
自分がデパスを飲むどころではありません。
すぐに母が携帯している薬を飲んでもらい、様子を見ていましたが良くなる気配がないので、今日はこのまま実家に送って行こうということになり、食事も半ばで帰り支度を始めたその時です。

キーン…と激しい耳鳴りとともに、動悸がいきなり始まりました。
鼓動はバクバクととても激しく、心臓が口から飛び出そうな勢いです。
同時に汗がぶわっと吹き出して来て、背中が急激に冷たくなるのを感じました。

久々に、私の方も「パニック発作」を起こしてしまったのです。
私の様子がおかしいのにすぐに気づいた母が心配そうに問うてくるのを落ち着かせ、すぐに震える手でデパスを掴み出して飲みました。
心配をさせては、ますます母の方も不安で具合が悪くなってしまう・・・そのことで頭が一杯でした。

この発作が起きるのは本当に久しぶりのことでした。
退職間近の頃は、毎朝のように通勤電車の中で発作に見舞われていましたが、仕事を辞めて家で療養するようになってからは、ここまでひどい発作は久しぶりだったのです。
そのことが不安に拍車をかけ、手まで震えて来てしまいました。

結局、食事どころではなくなったので母とふたりでしばらく外の椅子に座って休み、そのままタクシーで実家まで母を送って帰りました。
母も私も、実家についてしばらくすると落ち着きました。


パニック発作は、恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質「セロトニン」とのバランスが崩れるために起こると考えられています。
きっと、「子供の奇声」に対する恐怖感と、「母がここで倒れたらどうしよう」という強い不安感で、発作が起きてしまったのだと思います。

昔、友人とタイに旅行した時に、行きの飛行機の中で友人が具合が悪くなり、倒れたことがあります。
その時も、「このまま友人が大変なことなったら、タイに着いて私はどうしたらいいんだろう」と強く不安になり、自分もその後に倒れたことがありました。(ふたりで代わる代わる通路に寝かされていたので乗務員にびっくりされた。笑)
結局は無事にふたりで旅行を楽しむことが出来たのですが、その頃から、こうした兆候があったのかもしれません。

それにしても。
最近調子が良いな(何もする気のなくなる『だるだる病』を除いて)…なんていい気になっていたところに釘をさすように発作が起きてしまったので、その夜はたいそう落ち込んでしまいました。

なかなかこの病気は一筋縄ではいかないものですね……。





リニューアルしてピンク色の缶になったオールフリーコラーゲン。
可愛いけど、味も変わったのかな?よくわからんです。

1457856812534.jpg




★よろしかったらポチッとお願いします。励みになります…★




22:15 うつになって感じたこと | コメント(4)
コメント
みちるさん、こんにちわ。
怖い思いをされましたね。何事もなくて何よりです
私は、高いところとエレベーターのような狭いところが苦手で、息苦しくなることがあります。
前に、旅行で鍾乳洞に行ったのですが、途中で気分が悪くなりました。こういうのもパニック発作なのでしょうか。
起きると不安でどうしようもなくなりますよね。
こんばんは。
パニック発作大変でしたね。
もう大丈夫ですか?
目に見えない病気や発作は辛いですよね。
私も発作ありますが、頻脈になります。
頓服薬飲むと副作用で偏頭痛になるから本当嫌です。
急に来るから困りますよね。
cooさんへ
こんにちは~。
いつもコメントありがとうございます。

全く久々の発作でしたので、それこそパニック状態に陥ってしまいました。
私は高い所は平気なのですが、エレベーターとかは苦手です。
前に横浜の船の博物館?みたいな所に行った時、エンジンルームに入ったら狭くて暗く、私も気分が悪くなってしまったことがあります。
ホテルなども窓が開かないとダメなんですよ。
こういうのも何かトラウマみたいなのがあるのかなーなんて考えています。
メロさんへ
こんにちは~。
いつもコメントありがとうございます。

パニック発作は数十分で治まるので、今はもう平気です。
でも久々だったので、また起こるんじゃないかとか不安になってます。

メロさんは頻脈になるんですね。
ほんとに予期せずに起こるので、困ってしまいますよねー。

管理者のみに表示