感情が死んじゃった
2016/02/22
抗うつ剤には様々な種類があります。
サイトを巡っていても、皆さんそれぞれ様々な抗うつ剤を服用されてるんだなあ…と思います。
同じ「うつ病」といってもその症状は人によって違うので、処方される薬も様々なんだろうと。
何が違うのふと気になって調べてみたのですが…。
以下、自分用メモ。
■ 三環系(モノアミン再取り込み阻害薬)…効果は強力。副作用も多い(人による)
アモキサン・ノリトレン・トリプタノール・トフラニール・アナフラニール など
■ 四環系(三環系の改良型)…副作用が少なくなった分、即効性あるが効果は弱い。不眠に効く。
ルジオミール・テシプール・テトラミド など
■ SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)…セロトニンだけを選択して作用する。副作用少ない(人による)
デプロメール・ルボックス・パキシル・ジェイゾロフト・レクサプロ など
■ SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)…ノルアドレナリンも選択して作用。副作用少ない(人による)
トレドミン・サインバルタ など
■ NaSSA (ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)…再取り込みを阻害するのではなく、分泌そのものを増やす。四環系の改良型のため、眠気が起きやすい。
リフレックス・レメロン など
※モノアミン:神経伝達物質の総称でセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど
※ドーパミン:快楽を司り報酬系と言われる神経伝達物質。向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与。ノルアドレナリンの前駆体。分泌が不足すると、物事への関心が薄れ、運動機能、学習機能、性機能が低下する可能性があり。
※ノルアドレナリン:物事への意欲の源、生存本能を司る。ストレスに反応して怒りや不安・恐怖などの感情を起こす。分泌が不足すると、気力や意欲の低下、物事への関心の低下など抑うつ状態になりやすい。
※セロトニン:精神を安定させる役割を担う。ノルアドレナリンやドーパミンの分泌をコントロールして暴走を抑制。咀嚼や呼吸、歩行といった反復する運動機能にも関与。
うつ病はモノアミンが減少して起きる症状なので、これを増やしてやればいい訳です。
私の飲んでいるのはレクサプロで、SSRI系の薬です。
SSRI系はセロトニンが分解されにくいようにする薬で(脳内で取り込まれ損なったセロトニンが再取り込みされて、吸収、分解されるのを防ぐ)、セロトニンの吸収・分解を抑えれば、セロトニンは長く脳内に留まることになり、結果として脳内のセロトニン量は多くなっていくという寸法です。
効果の強さと副作用の少なさのバランスに優れているとのことですが、私には目立った副作用はありませんでした。服用し始めた頃、やたらと眠くなった…といったくらいです。私にはたまたま合っていたのでしょう。
ただ、SSRI系の薬は、何事も億劫になってやる気の無くなる私の「だるだる病」には効かないので、(ドーパミン・ノルアドレナリン量のコントロールはできない)それを補うために主治医はエビリファイを処方したんだな…とか勝手に思っている私。
けれども最近思うのですが、抗うつ剤のおかげで「不安感、イライラ感、落ちこみ」などは軽減されたことは確かなのですが、何だか感情が全て「死んでしまった」気がするのです。
「不安感」については、目立った軽減はまだそんなには感じられませんが、以前ほどではありません。
けれども、「落ち込み」の来るスパンは長くなり、波が来て落ち込んでも浮上までの時間が短くなりました。
一番特筆すべきなのが、「イライラ感」の軽減です。
以前の私は、始終イライラしていて、常時不機嫌で何かに対して不満を持っていたようなところがありました。けれども、波が引いたようにその感情が軽減されてしまったのです。
もちろん日々、小さなイライラは発生します。けれども以前のような、目の前が赤くなるほど腹が立ち、つい言葉や行動に出してしまう…といったレベルのものはなくなりました。
(というか、喧騒などではイライラするより恐怖感が勝ってるだけかもですが)
抗うつ剤の「感情を安定させる」作用というのが何だか効きすぎているのか、うつだからまだそうなのか最近判らなくなってきました。
調子の良い時は本を読んだり、映画やドラマを観たり出来るのですが、何を観ても、何を聴いても全く心が動かないのです。試しに、昔観て大泣きした映画のBDを借りてきて観たのですが、まあ二度目ということもあるのですが、何とも白けた、興覚めした感覚で画面を追っていた私です。
心の中は、以前に比べて多少明るくなってきてはいるけれど、何をしても楽しめません。興味が湧かないのです。心が動きません。あの、波打つような感情の鼓動が戻って来ないのです。
フィギュアを観ても、以前のようには感動できません。バラエティを観ても笑えません。
「イライラする」「怒る」感情と一緒に、「感動する」「楽しい」などのポジティブな感情までがどこかへ行ってしまった気がするのです。
これは、果たして「快方」に向かっていると言っていいのか、最近疑問に思っています。
そう言えばもうずいぶん、声を上げて笑ってないな…。
本能のみで生きられるのが一番いいのかもしれない…

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サイトを巡っていても、皆さんそれぞれ様々な抗うつ剤を服用されてるんだなあ…と思います。
同じ「うつ病」といってもその症状は人によって違うので、処方される薬も様々なんだろうと。
何が違うのふと気になって調べてみたのですが…。
以下、自分用メモ。
■ 三環系(モノアミン再取り込み阻害薬)…効果は強力。副作用も多い(人による)
アモキサン・ノリトレン・トリプタノール・トフラニール・アナフラニール など
■ 四環系(三環系の改良型)…副作用が少なくなった分、即効性あるが効果は弱い。不眠に効く。
ルジオミール・テシプール・テトラミド など
■ SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)…セロトニンだけを選択して作用する。副作用少ない(人による)
デプロメール・ルボックス・パキシル・ジェイゾロフト・レクサプロ など
■ SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)…ノルアドレナリンも選択して作用。副作用少ない(人による)
トレドミン・サインバルタ など
■ NaSSA (ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)…再取り込みを阻害するのではなく、分泌そのものを増やす。四環系の改良型のため、眠気が起きやすい。
リフレックス・レメロン など
※モノアミン:神経伝達物質の総称でセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど
※ドーパミン:快楽を司り報酬系と言われる神経伝達物質。向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与。ノルアドレナリンの前駆体。分泌が不足すると、物事への関心が薄れ、運動機能、学習機能、性機能が低下する可能性があり。
※ノルアドレナリン:物事への意欲の源、生存本能を司る。ストレスに反応して怒りや不安・恐怖などの感情を起こす。分泌が不足すると、気力や意欲の低下、物事への関心の低下など抑うつ状態になりやすい。
※セロトニン:精神を安定させる役割を担う。ノルアドレナリンやドーパミンの分泌をコントロールして暴走を抑制。咀嚼や呼吸、歩行といった反復する運動機能にも関与。
うつ病はモノアミンが減少して起きる症状なので、これを増やしてやればいい訳です。
私の飲んでいるのはレクサプロで、SSRI系の薬です。
SSRI系はセロトニンが分解されにくいようにする薬で(脳内で取り込まれ損なったセロトニンが再取り込みされて、吸収、分解されるのを防ぐ)、セロトニンの吸収・分解を抑えれば、セロトニンは長く脳内に留まることになり、結果として脳内のセロトニン量は多くなっていくという寸法です。
効果の強さと副作用の少なさのバランスに優れているとのことですが、私には目立った副作用はありませんでした。服用し始めた頃、やたらと眠くなった…といったくらいです。私にはたまたま合っていたのでしょう。
ただ、SSRI系の薬は、何事も億劫になってやる気の無くなる私の「だるだる病」には効かないので、(ドーパミン・ノルアドレナリン量のコントロールはできない)それを補うために主治医はエビリファイを処方したんだな…とか勝手に思っている私。
けれども最近思うのですが、抗うつ剤のおかげで「不安感、イライラ感、落ちこみ」などは軽減されたことは確かなのですが、何だか感情が全て「死んでしまった」気がするのです。
「不安感」については、目立った軽減はまだそんなには感じられませんが、以前ほどではありません。
けれども、「落ち込み」の来るスパンは長くなり、波が来て落ち込んでも浮上までの時間が短くなりました。
一番特筆すべきなのが、「イライラ感」の軽減です。
以前の私は、始終イライラしていて、常時不機嫌で何かに対して不満を持っていたようなところがありました。けれども、波が引いたようにその感情が軽減されてしまったのです。
もちろん日々、小さなイライラは発生します。けれども以前のような、目の前が赤くなるほど腹が立ち、つい言葉や行動に出してしまう…といったレベルのものはなくなりました。
(というか、喧騒などではイライラするより恐怖感が勝ってるだけかもですが)
抗うつ剤の「感情を安定させる」作用というのが何だか効きすぎているのか、うつだからまだそうなのか最近判らなくなってきました。
調子の良い時は本を読んだり、映画やドラマを観たり出来るのですが、何を観ても、何を聴いても全く心が動かないのです。試しに、昔観て大泣きした映画のBDを借りてきて観たのですが、まあ二度目ということもあるのですが、何とも白けた、興覚めした感覚で画面を追っていた私です。
心の中は、以前に比べて多少明るくなってきてはいるけれど、何をしても楽しめません。興味が湧かないのです。心が動きません。あの、波打つような感情の鼓動が戻って来ないのです。
フィギュアを観ても、以前のようには感動できません。バラエティを観ても笑えません。
「イライラする」「怒る」感情と一緒に、「感動する」「楽しい」などのポジティブな感情までがどこかへ行ってしまった気がするのです。
これは、果たして「快方」に向かっていると言っていいのか、最近疑問に思っています。
そう言えばもうずいぶん、声を上げて笑ってないな…。
本能のみで生きられるのが一番いいのかもしれない…

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あまりにたくさんの薬があり驚きました。
うまく言えませんが私はずっと色々なことに長い事興味を失っていました。
すべてどうでもいいことだと・・・その中で趣味が出来て本当に熱中しました。
けれど数年前にあまりにショックな出来事から焦りました。焦って焦って・・・結局何も得られませんでした。趣味も続けられなくなりました。心にぽかんと穴が開いて・・・それを埋めてくれるのはテレビでした。
ずっと興味もなく相方がゲラゲラ笑っておもしろいから・・・と言われても面白いとは思わなかった。どうでもよかった。でも今は見て笑っています。
長い事世の中の事にたいしてさして興味がなかった、すべての事に諦めていたような自分のその時間がもったいなかったと時々感じます。もしかしたら今少し昔の自分に近いのかもしれません。
みちるさんが私と同じ感覚ではないといいなと思います。
快方に向かっているといいなと願っています。
いつもコメントありがとうございます。
>けれど数年前にあまりにショックな出来事から焦りました。
趣味のことで、何かあったのですか?それとも別のことですか?
でも結局それで、趣味も続けられなくなってしまったんですね。
お辛いと思います。何か心に隙間が出来たみたいな気がしますよね。
でも今はテレビがあるので良かったですね。
私も、「今日は〇〇のテレビがあるから」…というふうにテレビに熱中できればいいのですが、(時間も潰せるし)どうも集中して観られません。常時、点いてはいるのですが…。BGMみたいなものですね。
さして面白いとも感じなくなってしまったのです。ただ、ぼけーっと観ています((+_+))
私の場合、世の中のことに興味はあるのですが(笑)、何かを見、聞いても心が動くことが少なくなってしまいました。
感動する、という感覚が懐かしいです。
これが薬の効きすぎじゃないことを祈るばかりです…( ;∀;)
さすが、よくまとめてらっしゃいますね!
>そう言えばもうずいぶん、声を上げて笑ってないな…。
私もそういえば・・・と考え込んでしまいました。
夫がTVやネットを見て声を出して笑っているのが恨めしく思ったりします。
女子会とか女性同士のうるさいほどのお喋りを耳にすると何をそんなに喋ることがあるのか不思議でなりません。
きっと今の私には話題すらないつまらない人間なんだな、と思います。
今の私は旅に出たことで『感動』はありましたが、『楽しい』という気持ちには達していません。
今や病気なのかもともとの性格なのか分からなくなってしまいました。
そうそう、私も正社員の頃、CADもやってました。本職は営業事務だったので本格的ではないのですが。なぜか測量もしてました。なんでも引き受けてしまうんですよね・・・。
では(^O^)/
いつもコメントありがとうございます。
>夫がTVやネットを見て声を出して笑っているのが恨めしく思ったりします。
うちもそうです。ダンナがテレビ大好き人間で、バラエティ番組をそれは幸せそうな笑顔で観て爆笑してるのを眺めていると、羨ましい気がしてなりません。
あんなに集中してテレビ観られて、いいよね…って。
>女子会とか女性同士のうるさいほどのお喋りを耳にすると何をそんなに喋ることがあるのか不思議でなりません。
これ、本当にそう!
電車の中などでも大きな声で喋りまくって大笑いしてるおばさん(?)達を見ると、「何をそんなに話すことがあるんだろう。私には無い。」とかすぐ思ってしまうのです。
あまりにも自分に対してばかり関心がありすぎ、他のことにまで気持ちが回らないのかもしれません。
余裕が出てくれば、また「感情」や「興味」が戻ってくるのでしょうか…。
カネゴンさんもCADやってたんですねー。親近感(^^♪
もうすぐ帰国とのことですが、気をつけて帰ってきて下さいね~★