妹の検査結果
2016/12/06
今日は私の乳がんの検査の日。
市から乳がん検査受付票が届いてから、長いこと放置していた。
例によって億劫だからである。
予約の電話も面倒だし…と思っていたのだが、やっぱり受けといた方がいいかな、とやっと重い腰を上げた。
昨日までは行く気が有ったのに、今日になったら外出が億劫でたまらない。
ぐるぐるぐるぐる家中を徘徊し、支度を始めるまで小一時間。
化粧もせず、マスクをし、ぼろぼろのパーカーで嫌々電車に乗った。
おかげでギリギリの到着になってしまった。
今日の検査はマンモグラフィーで、ぎゅうっと挟まれて痛いやつだ。
保健センターまでちょっと迷ってしまい(去年も来たのに)、汗だくで受付に並ぶ。
皆、大腸がんの検査で、ブツを持ってきている。
大腸がんの方も案内がきてたなあ…そう言えば。
私は予約すらしていない。いつまでだったっけなあ。
とにかく、こういう事務的なことが苦手でたまらないのだ。
問診表を書かされ、待っていると呼ばれた。
触診では何も異常がないと言われた。
いよいよマンモだ。
私は胸がなくぺったんこなので、挟みこむのにいつも苦労する。
ぎゅうぎゅうとあちこちから肉を持ってきて(それ、胸の肉じゃないんじゃね?)やっと撮影だ。
縦と横に胸を挟みこんでぺっちゃんこにして撮られる。
だけど、マンモの機械も進化したんだなあ…としみじみ。
昔は本当に泣くほど痛かったのだ。
撮影室の前で待っていると、中から、「イタイイタイ~。ぎゃー」とかいう悲鳴が聞こえて来て、真っ青になったりした。
今のはそんなに痛くない。
私は自分の検査の結果より、妹の方が心配だった。
妹が乳がん検査にひっかかり、再検査でもまたひっかかり、精密検査の結果待ちで、その結果が出るのが今日なのである。
妹からそれを打ち明けられてからというもの、毎日妹のことが頭から離れないでいた。
昨日、「どんな結果でも落ち着いてね」とLINEを送ろうと思ったけれど、妹の心情を思うと、余計なことは止めておいた。
もしがんだったら。
私が代わりになりますので…。妹は助けてください。
と、祈ってみたりしていた。
自分がなった方が気が楽だ。周りには迷惑をかけてしまうけれども。
私なんてどうだっていい。
昔、前のウサギを飼っていた頃、その子はとても病弱で、8年も生きたし、とうとうもう駄目かも…と言う状態の時があった。
私はぐったりとして元気がないウサギをぎゅうっと抱きしめて、「私の寿命なんか幾らでもあげますので、どうかこの子を助けてください」と声に出して祈ったことがある。
不思議なことに、それからウサギは持ち直し、3年くらい生きたと思う。
あれは本当に不思議だった。
あの時、私の寿命も3年くらい使われたのかな?…なんて今も思っている。
検査が終わり、街をぶらぶらしているところへ、妹からLINEが来た。
結果は良性だったが、ガン化する可能性があるので、組織検査をし、検査の結果如何では手術で取り除くことになったらしい。
まずはがんでなくて良かった。
私は胸を撫で下ろす。
でも、何となくグレーな感じの結果だなあ…とあまりすっきりしない。
妹も同じみたいで、「組織検査でやっぱりがんですとか言われないかなあ…」とまだ心配していた。
私も心配になってしまう。
「取りあえず良性だったんだから大丈夫だよ」と言うと、「そうだね。少し心を休めるよ。ここのところずっと緊張してたから」と返信が来た。
私も久々に、心のなかの黒い塊が溶けた感じになった。
調子に乗って、可愛いセーターがあったので試着させて貰おうとしたが、もうひとりの私に、「セーターなんか、あんた着るの?」と呆れ混じりに言われ、すごすごと買わずに帰って来た。
私の方の検査結果は来年になるという。
さて、どうだろう。

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市から乳がん検査受付票が届いてから、長いこと放置していた。
例によって億劫だからである。
予約の電話も面倒だし…と思っていたのだが、やっぱり受けといた方がいいかな、とやっと重い腰を上げた。
昨日までは行く気が有ったのに、今日になったら外出が億劫でたまらない。
ぐるぐるぐるぐる家中を徘徊し、支度を始めるまで小一時間。
化粧もせず、マスクをし、ぼろぼろのパーカーで嫌々電車に乗った。
おかげでギリギリの到着になってしまった。
今日の検査はマンモグラフィーで、ぎゅうっと挟まれて痛いやつだ。
保健センターまでちょっと迷ってしまい(去年も来たのに)、汗だくで受付に並ぶ。
皆、大腸がんの検査で、ブツを持ってきている。
大腸がんの方も案内がきてたなあ…そう言えば。
私は予約すらしていない。いつまでだったっけなあ。
とにかく、こういう事務的なことが苦手でたまらないのだ。
問診表を書かされ、待っていると呼ばれた。
触診では何も異常がないと言われた。
いよいよマンモだ。
私は胸がなくぺったんこなので、挟みこむのにいつも苦労する。
ぎゅうぎゅうとあちこちから肉を持ってきて(それ、胸の肉じゃないんじゃね?)やっと撮影だ。
縦と横に胸を挟みこんでぺっちゃんこにして撮られる。
だけど、マンモの機械も進化したんだなあ…としみじみ。
昔は本当に泣くほど痛かったのだ。
撮影室の前で待っていると、中から、「イタイイタイ~。ぎゃー」とかいう悲鳴が聞こえて来て、真っ青になったりした。
今のはそんなに痛くない。
私は自分の検査の結果より、妹の方が心配だった。
妹が乳がん検査にひっかかり、再検査でもまたひっかかり、精密検査の結果待ちで、その結果が出るのが今日なのである。
妹からそれを打ち明けられてからというもの、毎日妹のことが頭から離れないでいた。
昨日、「どんな結果でも落ち着いてね」とLINEを送ろうと思ったけれど、妹の心情を思うと、余計なことは止めておいた。
もしがんだったら。
私が代わりになりますので…。妹は助けてください。
と、祈ってみたりしていた。
自分がなった方が気が楽だ。周りには迷惑をかけてしまうけれども。
私なんてどうだっていい。
昔、前のウサギを飼っていた頃、その子はとても病弱で、8年も生きたし、とうとうもう駄目かも…と言う状態の時があった。
私はぐったりとして元気がないウサギをぎゅうっと抱きしめて、「私の寿命なんか幾らでもあげますので、どうかこの子を助けてください」と声に出して祈ったことがある。
不思議なことに、それからウサギは持ち直し、3年くらい生きたと思う。
あれは本当に不思議だった。
あの時、私の寿命も3年くらい使われたのかな?…なんて今も思っている。
検査が終わり、街をぶらぶらしているところへ、妹からLINEが来た。
結果は良性だったが、ガン化する可能性があるので、組織検査をし、検査の結果如何では手術で取り除くことになったらしい。
まずはがんでなくて良かった。
私は胸を撫で下ろす。
でも、何となくグレーな感じの結果だなあ…とあまりすっきりしない。
妹も同じみたいで、「組織検査でやっぱりがんですとか言われないかなあ…」とまだ心配していた。
私も心配になってしまう。
「取りあえず良性だったんだから大丈夫だよ」と言うと、「そうだね。少し心を休めるよ。ここのところずっと緊張してたから」と返信が来た。
私も久々に、心のなかの黒い塊が溶けた感じになった。
調子に乗って、可愛いセーターがあったので試着させて貰おうとしたが、もうひとりの私に、「セーターなんか、あんた着るの?」と呆れ混じりに言われ、すごすごと買わずに帰って来た。
私の方の検査結果は来年になるという。
さて、どうだろう。

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コメントありがとうございます。
妹なんですが、本当に良性で良かったです。
妹と一緒に毎日怯えていました。
あと、ごめんなさい。
過去にそれで酷い事態を巻き起こしたことがあって、読者の方にはお教えしてないんです。
ちょっとトラウマになってしまって…。
すみません。何かあったらいつでも鍵コメして下さい。
鍵コメントは私しか読めませんので…。
あと、スマホからもケータイからも見れますよ。
ちょっと読みづらいかもしれないけど…。
厚かましいなんてそんなことはありません。
こちらこそ本当にごめんなさいね。
コメントありがとうございます。
コメント読ませて頂いて、身につまされました。
何もかも、私の今抱えている状態と同じだからです。
私のうつの根源は、この聴覚過敏にある、と私は思っています。
家に居ても外出しても耳栓が欠かせません。それでも耳が拾って来る音が本当に煩わしく、いっそ聴覚がなくなってしまえばいいとか傲慢な考えに行きつくこともありました。
私も睡眠障害が酷いです。夜中に何度も起きてしまう。
寝る前に抗うつ剤とソラナックスと一緒に睡眠導入剤も飲んでいるのですが、どうしても中途覚醒してしまいます。
私も同じです。起きている時も寝ている時も緊張しているからだと思います。
家に居て何をしていても、音のことは頭から離れません。
私の場合は上階からの音がメインですが、始終神経はそちらをむいたまま過ごしています。私の人生、「家に縛られて音に苦しめられる」…この先もこうなのかと思うと涙が出そうです。
本が読めないのも、昼寝が出来ないのも、うつで集中力が劣っていることもあるけれど、音が気になって集中できないのです。
24時間、緊張のしっぱなしと言ったところでしょうか。
これはかなり神経がやられます。
Mさんが電話をしちゃうのも、私だったら同じことしますよ。
恐怖が少しでも消えてくれるなら労力など惜しみません。
主治医には、「真面目に引越しを考えたら?」と言われていますが到底無理。
「音が苦手だ」というのは、判ってくれる人間はごく僅かです。
同じ音が聞こえても、健常者の人にはなんてことなくスルーできるのに、私たちは死ぬほど苦しめられていますよね。
上から少しでも物音がすると、私はデパスを飲んでます。
デパスももうODギリギリの量を飲んでいるので、かなりの依存症になっていると思います。
けれども、我慢して我慢して死にたいくらいの気持ちになるのなら、私は薬の力を頼ってしまっています。もう立派な依存症だと思うのですが…。
音に関してだけじゃなくても、ストレスは身体の色んな部分を破壊します。
Mさんがこれ以上、体の具合が悪くならないように祈っています。