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やわらかな心

2016/07/31
梅雨が明け、地獄のような暑さです。
息苦しい熱い空気、焼けたアスファルト、夏休みで人出の多い街、電車の中。
拭いても拭いても滲み出して来る汗の玉、鬱陶しい西日…。
全てが嫌でたまりません。
夏で良いことは、洗濯物が速く乾くことくらいかなあ…。

何といっても一番嫌なのはセミです。

私、セミが大っ嫌いなんですよ。

うちのマンションは近くに木も多いためによく、朝ベランダで力尽きたセミの死骸がゴロゴロしているのです。死んだと思っているといきなりジャジャジャ…!と瀕死の声で鳴き出しのたうち回る(セミ爆弾と呼んでいる)に悲鳴を上げ、そのたびダンナにお願いして処理して貰っています。
ミンミンシャワシャワと頭上から降るようなセミの声がしている樹々の下にある道などは恐ろしくて小走りで駆け抜けます。


すでに何回も書いてると思うのですが、私は「夏」と言う季節が大変苦手で、毎年調子も悪くなります。
今私は、「不安神経症」(現在では『神経症』という用語はすでに正式な診断名としては使われなくなっており、従来の不安神経症にあたる診断名は、現在では急性・突発性の不安症状が特徴の『パニック障害』か、慢性の不安症状が長く続く『全般性不安障害』という言い方をするそうですが、私の場合はどちらも当てはまります)の症状が酷く、何かにつけて「不安」に思う気持ちが毎日消えません。

具体的に羅列するとバカみたいなのですが、

「エアコンやテレビが壊れるのではないか」
「またPCが入院するんじゃないか」
「毎日ダンナが無事に帰ってくるかどうか」
「水道の蛇口が壊れるんじゃないか」
「ちいやももの具合が悪くなるんじゃないか」

…等々、根拠もない不安感で落ち着かなくなり、部屋中をうろうろと歩き回ったり酷い時は動悸が止まらず、慌ててデパスやソラナックスを口に放り込む状態です。
ダンナの手術の一件からちょっと悪化してしまったようで、これでは就活も当分出来そうにありません。

不安感に振り回されている間は何にも集中出来ないのですが、最近頑張って(?)映画を観るようになりました。
映画館に行くなどはとんでもないので、借りて来て家で観ています。

それでも一本通しで一気に観られることはまずありません。
観ている途中でもぞもぞと上の空で落ち着かなくなり、一旦止めて別のことをしたり、急に気になって仕方がなくなった家事をしたりして、落ち着いた頃また再開させて観る…という、感動もへったくれもない「コマギレ観賞」というやり方です。
それでも一本観終えることは何とかできるようになって来ました。

最近借りて来て観たのは、「信長協奏曲」「さらばあぶない刑事」「残穢」……などなど。あと、ずっと録り貯めていて観ていなかった映画、ドラマやバラエティなどを観ています。
バラエティは「ながら観」でも大丈夫なので割と気軽に時間が殺せて便利です。

けれども思うのですが、これは「うつ」だからということだけではなく、年齢など他の要因もあるのでしょうが、最近何を観ても「感動する」「引き込まれる」ということがとても少なくなりました。

若い頃は映画が好きでよく観に行っていたのですが、感動して号泣したり、その映画の内容がいつまでも心の中にこびり付いて残り、頭の中で何度も再生させてはまた感銘したりと、物凄く映画やドラマを「大事に咀嚼して観ていた」気がするのです。
まあ観る映画の内容にもよるのでしょうが、現在の私は映画を観ていても、ただ内容を追うばかりで上滑りな観方をしている気がしてなりません。
感動して同じ映画を何度も観ることも無くなりました。

これって何なんでしょうかね。
若い頃に比べると、何だか心がやわらかくなくなった、頑なになった気がするのです。
色んなことを経験していくうちに、心の中の柔軟な繊細な部分がどんどん少なくなって行くような、そんな気持ちがしています。





ダンナがまた例の「ラーメンセット」をもらってきた!
有難いけど、作るの辛いのでもうホント泣きたいよ……。


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18:02 うつになって感じたこと | コメント(4)
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