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健常者のオーラ

2016/07/13
じめじめした毎日が続いています。
湿気が身体にまとわりついてくるような不快なこの季節は、うつに拍車をかけます。
かといって、早く梅雨明けして夏になれ…と言う訳ではないのですが。(夏大嫌い)
これからの季節は、しばらく自分の調子との戦いになります。

ところで「冬季うつ」と言う言葉は良く聞くけれど、「夏季うつ」っていうのもあるんですね。調べて初めて知りました。
それなら私は間違いなく「夏季うつ」です。
冬はどちらかと言えば調子が上がるのですが、夏になると恐ろしく調子が下降します。
「夏季うつ」は「夏バテ」と間違えられやすいようです。
私の場合、両方の相乗効果の様な気がしますけれども…。


さて、友人から久々にLINEが来て、「会えないか」と言われたのですが。
現在の私はとても、健常な人と会話を楽しめる状態ではありません。
億劫感が酷く、悪化してしまった不安神経症に悩まされ、ソラナックスを増薬されてしまいました。
それでも毎日午後になると言い知れぬ不安感に襲われ、ひとり戦っているのです。
取りあえずはダンナの検査結果が出るまでは何をしてもネガティブの海から浮かび上がって来ることは出来ないようです。

友人には軽く近況を伝え、今は無理なので涼しくなってから会おうということで落ち着きました。
会話が終り、ホッとする私です。
こうして忘れずに連絡をくれる…私との糸を絶たないでいてくれる存在が居ることは本当に有難いものです。感謝すべきなのに、今の私はLINEの返信をすることさえ億劫でたまりません。他人に会うために身支度して出かけるなど、心療内科に行くのも億劫な今の私にはハードルが高すぎます。

うつになり、家に引きこもるようになって丸3年が経ちました。

毎日言葉を交わすのは、ダンナか、マンションの管理人さんのみ。
なので身なりなんかも構わなくなりました。
どこに行くにもすっぴんは勿論、着ている洋服も毎日色褪せたTシャツ。
髪にもブラシを入れず、コンタクトレンズは消毒液の中で腐っています。

他人と会うとなると、格好にも気をつけないとならないので洋服を選ばなければならないし、化粧もしなくてはならない(心療内科に行く時だけは渋々化粧していますが、ほんとにもう、眉の書き方とか忘れてしまいました)、つまり「よそゆきの自分」に着替えなければいけない訳です。
考えただけで億劫で倒れそうになります。
そして多分、その億劫さの裏には、今の自分に自信が無く、友人に見られたくない気持ちがあるのだと思います。

毎日きちんと仕事をこなし、社会の一部に属して規則正しい生活を送っている友人に比べて、こっちは完璧にアウトロー。
小汚い格好をして、何ひとつ満足にこなせず、毎日毎日だらだらと不毛な日々を送っている私は、きっと仕事をしていた頃に比べて酷く変貌してしまっていると思うのです。(薬で太ったし…)
そんな姿を人前に晒す勇気が無いのかもしれません。

以前、少し調子が良い時に友人とランチに出かけたことがありました。
私は私なりに身支度を整えて行ったけれど、友人の美しく手入れされた髪とか、洗練された身なりとか、綺麗に塗られた爪……身なりだけではなく、てきぱきと気を遣ってくれ、会話を盛り上げ…そんな彼女の様子に途中から気後れしてしまったことを覚えています。
友人は「変わってないね」と言ってくれたけれど、その時の私は友人の目にはどう映っていたのだろう…と、後になって酷く落ち込みました。
健常者の放つ、「オーラ」のようなものにあてられてしまった気がしました。

身なりをきちんとする…というのは他人の目がなければしないものなのだな…と私はうつになってから気付きました。
勿論、家でひとりで居ても、小奇麗に身支度を整えて過ごしている人は沢山居るでしょう。
けれども私は「他人の目」が無ければ自分の手入れをしないのだということに気付きました。
病気の所為もあるのでしょうが、全てが今はただただ億劫です。

また以前のように、自分の手入れをきちんとする日が来るのでしょうか。
それさえも不安で判らない今日この頃です。






いつ買ったか判らないニットのバッグがクローゼットから出てきてさすがに焦った。

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18:49 うつになって感じたこと | コメント(6)
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