やけくそ日記…その2
2016/06/06
6月2日(木) 晴れ
いよいよ病院に行く日になった。
病院は会社からそう遠くないので、ダンナは仕事を抜けて行くと言う。
なので現地集合ということになった。
再検査の健診センターで貰ったディスクの入ったぶ厚い紹介状の封筒を、リュックに詰め込んで出勤していくダンナを見送った。
健診センターの先生の見立てと、病院の主治医の見立てはまた、違うかもしれない。
私達が考えているよりももっと本当は重篤なのかもしれない。
様々な「不安」がまた脳の中で渦を巻きつつあったが、どうせ色々ろくでもない憶測をし、不安の渦に飲み込まれても結果は厳然たる事実としてもう決められているのだ。
右往左往しても無駄だ。
私はもう、心配しても全ては無駄だ、なるようにしかならない…と、「ケセラセラ」の思考から更に進んで悟りでも開いたかのような諦めの境地に今や達していた。
というか、「心配する」ことに疲れてしまったのだと思う。
だが、自分の調子は…というと、最悪だった。
その日、起床してすぐに「あ、今日はダメだな」と感じた。
酷い「億劫感」が覚醒したと同時に襲って来て、やっとの思いでちいももの世話をこなし、そのまままたベッドに倒れ込んでしまった。
身体の方は本当に正直で、思考は「ケセラセラ」で誤魔化せても、無理がきかない。
診察は午後からなのでそのまま小一時間ほど眠ってしまった。
昼になり食欲がなかったが、薬を飲むためにおにぎりを流し込むように食した。
皆そうだと思うが、私は「病院」が苦手である。
それも今回行くような大規模な「総合病院」のような類だと、待たされる時間が多いために人いきれに当たってしまうのだ。
どんなに新しく綺麗な病院でも、そこに来ている人々から発せられるマイナスのオーラのようなものに反応して疲れてしまう。
パニック発作が出そうな感じでもあったので、私は念の為にデパスを携帯して行った。
とぼとぼと歩いて病院に向かう途中、ダンナから「つきましたよ~。これから受付行っちゃいますよ~!」という底抜けに明るいLINEが来て、私は脱力した。
地元の病院なので有ることは知っていたが、実際に入ったのは初めてだった。
意外にこじんまりとした総合病院である。
混雑も思ったよりは酷くなく、私はほっとした。
待ち時間もそうかからず、ほぼ予約の時間に私達は診察室に入ることが出来た。
結果はやはり、ポリープはひとつのみだが1センチ強であること。
けれどもキノコのように茎があるタイプなので内視鏡手術で行けるという話だった。
一泊二日の入院になる。
私は、主治医のPCに大きく映し出されているダンナのポリープの写真に釘付けになってしまった。
思ってたよりもグロテスクで大きい……。
これがダンナの身体の中にあるんだ…と思うと嫌悪感で一杯になる。
「手術はいつにしますか?今からだと早くて6月24日の金曜日なんだけど…」
淡々とした主治医の言葉にダンナと私は顔を見合わせた。
仙台行きの日に見事にぶち当たったからである(笑)
結局、これ以降の金曜日ならいつでもいいというので一週間後の7月1日の金曜日にしてもらうことにした。
この時点で仙台にもふたりで行くことが決まった。
実は、予約してあるホテルや新幹線のキャンセル料が発生し始めるのが翌日で、私は手術日如何ではダンナの分をキャンセルしなくてはならないため、そのまま帰りに旅行代理店に寄るつもりでいたのだ。
これでひとりで仙台に行かなくて済む…そのことが私を少しほっとさせた。
ところが入れ違いにトーンダウンしていたのがダンナである。
「あのポリープの色…がんだよ。検査の時はもっとピンク色だったよ。がんの色だよ。」
「入院しなきゃダメなのかなあ。…入院か…。」
「またあのへんなおかゆとか食べて、ガンガン下剤飲むんだ…」
がんかどうかなんて、ポリープを取って実際に組織検査してみないと判らないし、キノコ型なので転移の可能性も少ないと主治医も言っていたじゃないか…などと私は一生懸命宥めたが、どうやら彼の耳には入っていない様子である。
必死で会社に連絡を入れ、何か訴えている。
私は本人じゃないのでそれ以上無体なことも迂闊に口に出来ず、私たちは病院の前で別れた。
帰り道、私もぐったりしてしまって電車の中で眠ってしまったが、これでひとつ、懸案事項に「答え」が貰えたことになる。いや、仙台行きも決まったのでふたつだ。
そのことが私を少し楽にしていた。
これからのことはこれから考えるしかない。
金銭面の問題も、出せと言うのなら出すしかない。
ケセラセラ。なるようになるだ。
もうあれこれと悩んで心配するのには疲れた。
決められている流れに、あまり悩まず乗って行くしかない。
あれこれと考え、悩むのは取りあえず「結果」を貰ってからにしよう、何でも。
追記:修理に出していたモバイルPCが修理に3万かかると言う。
「ケセラセラ」が揺るぎそうである……。
換羽の時期に入り、部屋中ちいの羽だらけだ。
ちいもボサボサでイライラしている。

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いよいよ病院に行く日になった。
病院は会社からそう遠くないので、ダンナは仕事を抜けて行くと言う。
なので現地集合ということになった。
再検査の健診センターで貰ったディスクの入ったぶ厚い紹介状の封筒を、リュックに詰め込んで出勤していくダンナを見送った。
健診センターの先生の見立てと、病院の主治医の見立てはまた、違うかもしれない。
私達が考えているよりももっと本当は重篤なのかもしれない。
様々な「不安」がまた脳の中で渦を巻きつつあったが、どうせ色々ろくでもない憶測をし、不安の渦に飲み込まれても結果は厳然たる事実としてもう決められているのだ。
右往左往しても無駄だ。
私はもう、心配しても全ては無駄だ、なるようにしかならない…と、「ケセラセラ」の思考から更に進んで悟りでも開いたかのような諦めの境地に今や達していた。
というか、「心配する」ことに疲れてしまったのだと思う。
だが、自分の調子は…というと、最悪だった。
その日、起床してすぐに「あ、今日はダメだな」と感じた。
酷い「億劫感」が覚醒したと同時に襲って来て、やっとの思いでちいももの世話をこなし、そのまままたベッドに倒れ込んでしまった。
身体の方は本当に正直で、思考は「ケセラセラ」で誤魔化せても、無理がきかない。
診察は午後からなのでそのまま小一時間ほど眠ってしまった。
昼になり食欲がなかったが、薬を飲むためにおにぎりを流し込むように食した。
皆そうだと思うが、私は「病院」が苦手である。
それも今回行くような大規模な「総合病院」のような類だと、待たされる時間が多いために人いきれに当たってしまうのだ。
どんなに新しく綺麗な病院でも、そこに来ている人々から発せられるマイナスのオーラのようなものに反応して疲れてしまう。
パニック発作が出そうな感じでもあったので、私は念の為にデパスを携帯して行った。
とぼとぼと歩いて病院に向かう途中、ダンナから「つきましたよ~。これから受付行っちゃいますよ~!」という底抜けに明るいLINEが来て、私は脱力した。
地元の病院なので有ることは知っていたが、実際に入ったのは初めてだった。
意外にこじんまりとした総合病院である。
混雑も思ったよりは酷くなく、私はほっとした。
待ち時間もそうかからず、ほぼ予約の時間に私達は診察室に入ることが出来た。
結果はやはり、ポリープはひとつのみだが1センチ強であること。
けれどもキノコのように茎があるタイプなので内視鏡手術で行けるという話だった。
一泊二日の入院になる。
私は、主治医のPCに大きく映し出されているダンナのポリープの写真に釘付けになってしまった。
思ってたよりもグロテスクで大きい……。
これがダンナの身体の中にあるんだ…と思うと嫌悪感で一杯になる。
「手術はいつにしますか?今からだと早くて6月24日の金曜日なんだけど…」
淡々とした主治医の言葉にダンナと私は顔を見合わせた。
仙台行きの日に見事にぶち当たったからである(笑)
結局、これ以降の金曜日ならいつでもいいというので一週間後の7月1日の金曜日にしてもらうことにした。
この時点で仙台にもふたりで行くことが決まった。
実は、予約してあるホテルや新幹線のキャンセル料が発生し始めるのが翌日で、私は手術日如何ではダンナの分をキャンセルしなくてはならないため、そのまま帰りに旅行代理店に寄るつもりでいたのだ。
これでひとりで仙台に行かなくて済む…そのことが私を少しほっとさせた。
ところが入れ違いにトーンダウンしていたのがダンナである。
「あのポリープの色…がんだよ。検査の時はもっとピンク色だったよ。がんの色だよ。」
「入院しなきゃダメなのかなあ。…入院か…。」
「またあのへんなおかゆとか食べて、ガンガン下剤飲むんだ…」
がんかどうかなんて、ポリープを取って実際に組織検査してみないと判らないし、キノコ型なので転移の可能性も少ないと主治医も言っていたじゃないか…などと私は一生懸命宥めたが、どうやら彼の耳には入っていない様子である。
必死で会社に連絡を入れ、何か訴えている。
私は本人じゃないのでそれ以上無体なことも迂闊に口に出来ず、私たちは病院の前で別れた。
帰り道、私もぐったりしてしまって電車の中で眠ってしまったが、これでひとつ、懸案事項に「答え」が貰えたことになる。いや、仙台行きも決まったのでふたつだ。
そのことが私を少し楽にしていた。
これからのことはこれから考えるしかない。
金銭面の問題も、出せと言うのなら出すしかない。
ケセラセラ。なるようになるだ。
もうあれこれと悩んで心配するのには疲れた。
決められている流れに、あまり悩まず乗って行くしかない。
あれこれと考え、悩むのは取りあえず「結果」を貰ってからにしよう、何でも。
追記:修理に出していたモバイルPCが修理に3万かかると言う。
「ケセラセラ」が揺るぎそうである……。
換羽の時期に入り、部屋中ちいの羽だらけだ。
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