04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

不安に殺される…その後

2016/05/24
今回も書きなぐりで支離滅裂な文章になってしまうと思います。
すみません。
前回の記事で、色々ご心配下さった方々、本当に温かいコメントをありがとうございました。


不安な日々はまだまだ続いています。
私は調子をすっかり崩し(友人に言われて気付いたのですが、今年に入ってから低空飛行が続いているような…)、不安とネガティブ思考が蔓延している私の脳はどうやら、一切のことを「億劫だからやりたくない」と指令を出したようで、身体が様々な日常のルーチンを拒否し始めました。

入浴も外出も億劫で出来ません。
ちいももの朝のケージの掃除が辛くて涙が出そうです。
アニマルセラピーは確かに効果があるけれども、調子の悪い時には世話が却って負担になることがある…と以前主治医に言われたのですが、身をもって味わっています。
けれども彼らはお腹を空かせて待っているのです。
その愛くるしい瞳や仕草を眺めて、自分を奮い立たせつつ何とかこなしているのですが、倦怠感が酷く、途中で何度か横になってしまいます。
そして、ダンナにも申し訳ないのですが、ただ冷食を詰めておにぎりを握るだけだと言うのに、お弁当作りも免除させてもらっている有様です。

私の場合、何かひとつ不安要素があると、不安神経症に拍車がかかります。
常時息苦しく、突然動悸が始まったりするので、ここ数日はデパスをOD気味です。
主治医にも言われたのですが、私は「思考が粘着性を帯びていて、ひとつのことに固執する」性質だそうですが、これも今更ながらに再認識しています。
そして、そこに物事を悪い方、悪い方へと流して行く、うつ特有の思考の癖が相乗効果を呼び、もはや冷静でいられなくなっています。


ダンナは今週に入って再検査に行きました。
ダンナ自身もそうでしょうが、この日まで、一日が本当に辛く長かった。
「一日千秋」とはこのことです。
すぐに「白黒つけたがる」うつ傾向の人間には、「答えを待つ」ことが至極辛いのです。

前日は送付されて来た決まった食事しかとることが出来ず、ダンナは辛くて寝てばかりいました。
見ると、レトルトのおかゆや豆腐ハンバーグ(申し訳ないけれど、それを温めるのも億劫な私)、飲むゼリーなどで、あれでは空腹でたまらなかったと思います。気の毒なので、私も気を遣って自室で食事をしたりしていました。

再検査は下部内視鏡検査と言うやつで、その場で結果が判ります。
本当は私も一緒について行きたいくらいだったのですが(家で待っている時間が怖い)ダンナに「子供じゃないんだから付き添いなんか要らない」ときっぱりと拒否されて(冷静に考えればそうですよね…)仕方なく家で待機していました。
そう言えば、私もうつになり始めの頃、急に物をうまく飲み込めなくなってしまって、病院で胃カメラを飲んだことがあったのを思い出しました。
その時の「食道がんなのではないか」という気が狂いそうな不安な気持ちを、あの時はダンナにも相談せず、ひとりで抱え込んで検査に臨んだのです。結果は異状無しでしたが、思えばあれもうつの前駆症状だったのかもしれません。
……そうだ、あの時私だってひとりで行ったんだから…としみじみと思い出しました。

そして。
ダンナの結果ですが(血圧の問題も無事クリアして検査できたようです)、便潜血検査で二回とも引っかかっているので何も無い訳はないだろうなと内心覚悟していたのですが、やはりS状結腸のあたりに1センチくらいのポリープが見つかりました。
それなのに「此処では内視鏡では取れない」と言われたというではありませんか。
ポリープが見つかれば切除してもらい、次は組織検査の結果待ちでまた不安な日々が続くなあと覚悟していた私ですが、肩透かしをくらって眩暈がしました。
理由をダンナに訊いても、「血管が通ってるかもしれないから止めときますって言われた。」とのほほんと答えるのみ。
再検査に行ったところは病院ではなく、「健康診断センター」の様な所なので、きっと大出血のようなリスクのある施術は出来ないのでしょう。(私の父がやはり大腸のポリープを内視鏡で取っているのですが、その時大きな血管が通っていたため、大出血になって大変でした)
切除するにはもしかしたら開腹になるかもしれない…と言われたらしく、私はそれを聞いて一段と落ち込みました。
そして地元の割と大きな病院に紹介状を書いてもらったようです。(今ってデータをディスクで遣り取りするんですね…驚いた)

ダンナは「あれはがんじゃないよ。がんの色じゃないもん。ピンク色だったもん。」などとお気楽なことを抜かしていますが、もう私はそれどころではありません。
ネットで色々と調べ、ポリープや大腸がんの画像を見まくって夢にまで出てくる始末です。
なのにダンナは恐るべきことを言い出しました。

「半年以内に行けばいいって言われたから、そのうち行く。」

先生が「半年以内に行けばいい」と言うのなら、そう緊急性を要するものではないのかもしれません。
本来なら喜ぶべき…ひとまず安堵するべきことなのでしょう。
けれども私は「なんでそんな余計なことを言うんだ」という気持ちでいっぱいになってしまいました。
ダンナの性格を知っているからです。
そんなことを言われたら、この人は忙しさにかまけて病院にも行かず、放置するに決まっています。
会社の健康診断の胃のバリウム検査を、嫌だからと何年も勝手に拒否したりする人間なのです。
冗談じゃない…と私は思いました。
お願いだから、早く病院に行って診てもらってくれ、病院の先生の見立てはまた違うかもしれないし、開腹になるかもしれないのに、半年なんて待ってたらもっと大きくなっちゃうよ…等々と懇々と言い聞かせました。
ネットで調べたのですが、大腸ポリープは、大きさが1センチを超えるとがんになる確率が急に上がるそうです。ダンナは1センチくらいなので微妙なのですが、さすがにそのことは言えませんでした。

「だって仕事休めないよ。」
「それ、優先順位が違うでしょう!」

私はうつになってから、ダンナに強い口調で接することが出来なくなりました。
以前は自分も仕事をしていたこともあり、家事との両立と自分が自分に課した「完璧ルール」に縛られて、くたくたでついダンナに当たってしまい、喧嘩になることもよくありましたが、うつになって仕事を辞めてからは、全くそれが無くなりました。
いつも心のどこかに自己嫌悪と、「こんな壊れた無職主婦の自分を養ってくれている人に大きな口なんか叩けない」という引け目があったのですが、今回ばかりは強く言ってしまいました。
私も仕事をしていた時、とても休みが取りづらい職場だったので、気持ちは痛いほど判るのです。
判るのですけれど、でも…言ってしまいました。

ダンナは渋々、病院の予約を取ってました。


うつになってから、私はこのブログにも自分の調子がどうだとか、何が出来ないとか出来たとか、「自分」のことについて、「自分」に対する不安などばかり書き綴ってきましたけれども、ある意味それが出来たということは幸せなことだったんだと思います。
自分のことだけを掘り下げて考え悩み、療養に徹することをさせてくれたダンナを含めた周りの全ての人々…その人たちはこの先もずっと健康でいて自分を見守ってくれている…と、無意識に過信していたのです。
そんなことは決してないのに…。

…何だか、結果が出る前にもう、疲労困憊の私です。
「一日千秋」はまだまだ続きそうです。



1464082685917.jpg

ももは大丈夫でした。
結局おかしかったのはあの日だけで、あの日は外で遊ばせても何かに怯えているようで全く寄って来ず、本当に不安になりましたが、翌日になると普通にガツガツとごはんを食べていました。
私たちの不安オーラを感じ取っていたのかな…と勝手に解釈しています。




★よろしかったらポチッとお願いします。励みになります…★





スポンサーサイト



19:08 うつになって感じたこと | コメント(7)
 | HOME |