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不安に殺される

2016/05/14
ごめんなさい。
今回私、かなり乱れていて、書きなぐりのようになってしまうと思うのですけれども、不安な気持ちをここで吐き出させて下さい。


今週に入り、私の調子はガタガタになってしまいました。
不安感が脳を始めとして身体全体を覆い、今これを書いている間も指先が震えて止まりません。
デパスを一日に何度も投与してみましたが、一向に不安感が消えることはありません。
うつは、外部からの刺激になる要因が何も無ければ、ある程度は落ち着いていられるのですが、ふとしたことがきっかけで、ネガティブの海に沈み始めます。


私のダンナは過酷な労働条件(酷い時は3週間休みなし、朝早く夜遅いという勤務状態…そして薄給という、殆どブラック企業なんです)にも耐え、たまに対人関係のストレスで蕁麻疹が出るくらいで、風邪も滅多に引かないと言う頑強ぶりで毎日を乗り切り、無職主婦の私と言う荷物を抱えて頑張って働いてくれています。

ところが、今春の会社の健康診断で、要再検査になりました。
便検査で二回とも潜血反応が出たのです。
私はそれを淡々と告げるダンナから聞いた瞬間、もう深い海溝に落ちてしまいました。

一番最初に頭に浮かんだのは、義父が「大腸がん」でなくなっているということ。
これは、口にはしませんが、ダンナも多分同様だと思います。

再検査は内視鏡を入れ、ポリープがあればその場で切り取って組織検査をすると言うことだそうですが、ダンナは高血圧なので、もし検査日に血圧が高ければ検査はその日は出来ないと言われたそうです。
それでも一応、再検査の予約を取り、あとはその日を待つだけなのですが、私はもう何も手につかなくなってしまいました。

もしも…と、最悪の状態をどうしても頭の中に描いてしまうのです。
物事を何でもネガティブ方向に考えてしまう…これはうつ病患者にとって得意な事のひとつでもあるので、無理もありません。
最近私は、これは「防衛本能」なのではと思うようになりました。
最悪の事態を自分が乗り越えていけるか、自信が無い…だから敢えて最悪の事態を予測して、その時のショックに自分が耐えられるように予め、脳がシュミレーションをしておくのではないか…と。

不安は次々に襲ってきて、私の脳内はそればかりでもうメモリが一杯です。
したがって、他のことがなにひとつ満足に出来なくなってしまいました。
料理はもちろんですが、ちいももの世話も、入浴も、散歩も買い物も、何にも心が乗らず集中できずに、暇さえあれば最悪の事態を想像してネガティブの海溝にどんどん深く落ちています。
そして前にもまして、眠れなくなってしまいました。


もし、がんだったら。
すでに転移していたら。
もし、内視鏡の手術だけでは手に負えず、開腹になったら。
長期の入院になったら。
その間、生活はどうすればいい。
私には収入が無い。ローンが払えない。
何より、こんな状態で私はその事態を乗り越えていけるのか?


「だから言ったじゃない」
もうひとりの冷酷な私が自分自身をここぞとばかりに責め始めます。
「人生何があるか判らないんだから、我慢して働いていれば良かったのよ。あなた、こういう事態を全く想像してなかった訳じゃないでしょう?」

そうだよ。私が働いていないからいけないんだ。
だらだらと家事もろくにせず、いい加減な食生活をさせているからいけないんだ。
ポリープやがんは、ストレスが大きな要因だと言う。
こんな寄生虫の私の存在も、ダンナにとってもしかしてストレスなんじゃないのか。
早く働いて欲しいと思ってるんじゃないのか。
私が働いていれば、ダンナの不安も少しは軽減してるはずなのに。


そして。もし、もし。
──私ひとり、遺されたら。


今の段階で考えても仕方のないことは自分でも理解しているつもりです。
けれども不安は止まらず、私を次々に打ちのめします。

一番ショックをうけているであろうダンナは、つとめて明るくふるまっていますが、iPadで必死に何かを調べたり、ソファに座ったままテレビを観るでもなくぼーっとした顔でいるのを見てしまうと、胸がぎゅっと締め付けられて、まるで彼の不安が自分に伝染するかのように落ち着かなくなるのです。
一番不安なのは彼なのだから、彼を刺激するようなことを言ってはいけない。
私が不安と恐怖で混乱しているのを悟られてはいけない…と自分に言い聞かせて何とか平静を保っています。

そして。
それとまるで呼応するように、ももの様子がおかしくなりました。
ごはんをあげる時、いつも飛びついてきて離れないのに、ケージの隅に蹲ったままです。
入れてあげたごはんにも見向きもせず、大好きなおやつなら食べるかとあげてみても、ぺろりとひとなめするだけでまた蹲ってしまいます。
私は泣きたい気持ちになりました。
今のこの状況で、ももにも何かがあったら、もう正気で居られる自信がありません。

頭の中を整理しよう。

まず、ダンナのことは再検査の結果が出るまで今は悪い方に考えるのを止めよう。
結果如何で、仙台行きは断ろう。
ももは、このまま様子がおかしければ病院に連れて行こう。

必死に自分を宥め、落ち着こうとしている私です。

それと同時に深く思ったこと。
うつ病になって、療養させてくれる環境を与えてもらっていることは、本当に幸せなことなのだと。





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22:50 うつになって感じたこと | コメント(10)
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