04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

どうしてもどうしても料理ができない

2016/05/09
かつて私のストレス解消法は「買い物」でありました。
一度、「欲しいよう病」が発症すると、しばらく鎮火しません。
働いていた頃はそれなりに自由になるお金もあったし、制服のない職場だったため、着るものばかり買っていました。
ところが今は療養中の「無職主婦」であるこの身。
自由になるお金など全くありません。
なので最近のストレス解消法は、「ネットショッピング買い物かご遊び」です。
ネットで欲しいものをあれこれと眺めては、買い物かごに入れ、買ったつもりになるという…(笑)
「あと◯◯円で送料無料です」とか出たり、在庫見たりしてるの、割と楽しいです。
ちなみに今月は、カットソー、anelloのリュック、バッグインバッグ、キャスケット、うさぎのストラップ…等々を「つもり買い」しました。
もう、買い物かごパンパンです。
たのし~…そしてむなし~ィ(笑)

そんな私ですが、家事は以前に比べて手を抜いて出来るようになりました。
「きちんとやれるようになった」ではなく、私の場合「手を抜いて出来るようになった」のが進歩にあたります。
何故かと言えば、以前の私は、働きながらでも手を抜かずに、異常なまでに完璧に家事をこなさなければ気が済まない性分でした。(だから壊れました)
掃除ひとつとっても、「掃除日」なる日を一週間に一日設定し、徹底的にやるのです。
ただ掃除機をかけるのではなく、洗面所もお風呂もキッチンもトイレも磨き上げ、その他家中のありとあらゆる小物をどかし、手に取り、埃を払い、ふきんがけをし、磨き、また元の位置に戻してようやく掃除機をかけて雑巾がけすると言う…全部終わるのにゆうに3時間はかかります。
その他の日も家中のものの埃を払い、コロコロは必ず…という徹底ぶりでした。
そこまでやらないと気が済まないのです。
うつの急性期でどうしてもやる気が起きない時でも、この自分に課した義務を果たさねば…という強迫観念に苦しめられ、泣きながら掃除をしていたこともありました。
それに比べたら、今は「もうこのへんはテキトーでいいや」と考えることが出来るようになってきたので、これは私にとって格段の進歩なのです。
自分にとってあまり苦にならない家事の順で言えば、「洗濯」「掃除」「料理」…になるでしょうか。
料理だけは今でも、入浴するのと同じくらいに苦痛で苦痛でたまらないのです。

先日ダンナに、「お醤油の卵焼き、毎日食べたい」と言われて酷くへこみました。
毎朝ダンナのお弁当を作っていますが、おかずは冷食の詰め合わせです。
卵焼きさえ、出来合いのものか、冷食のものをチンするだけです。
私はウィンナーを茹で、おにぎりを握るだけなのですが、この「おにぎりを握る」と言う行為さえ億劫で毎朝めげそうになっているのです。
以前、自分のと二人分のお弁当だった頃は、卵焼きだけは自分で作っていました。
ソテーしたほうれん草やウィンナーを卵で巻いたり、甘い味、醤油の味、ふりかけを入れて焼いてみたりと、結構これまた凝って作っていたのです。
その日は朝からたまたま「ポジティブな私」が主導権を握っていたので、冷蔵庫の卵を使って久々に醤油味の卵焼きを作ったのです。それが美味しかったとダンナにしては珍しく褒めてくれましたが、毎日作るなんざ到底無理で、考えただけで泣きたくなります。

そんな調子なので、うつになってからはご飯を炊くのが精一杯で、あとは買ってきたお惣菜で済ませるか、それさえも億劫で出来ない時、調子が悪く辛い時はお弁当を買ってきて済ませています。
料理という行為は、「料理をする」だけでは済みません。
献立を考え、買い物に行き、帰ってきて他の家事と並行しながら段取りを考え、材料を切り、焼くなり煮るなり、揚げるなりし、味見をして盛り付け、そして洗い物をして食器をしまう…こんなに沢山のプロセスを必要とするのです。
今の私の壊れた頭では、もう第一段階の「献立を考える」がまず億劫で無理です。
なので、今は野菜も肉も一切買っていません。
無駄になるのが判っているからです。

ところがダンナが会社の人から、とんでもない有難いものをもらってきました。
私はそれを見て泣きそうになりました。

1462756352481.jpg

ダンナの職場はしょっちゅうあちこち出張だの、研修だの行かされるので、色んな人がお土産を買ってきてくれるのですが、それが有難い時もあれば、そうではない時もあるのです。(頂いた方には大変申し訳ないです)

「今日食べる?」とダンナが期待に満ちた瞳で訊くので、私は「調子の良い時に作るね」と言って、さっさとストックの引き出しにそれを放り込み、はや数日たってしまいました。
賞味期限はまだ全然大丈夫なのですが、私の調子が全然大丈夫じゃありません。

こんなの、ただお湯を沸かして野菜を足して麺を茹でて、スープを丼ぶりにあけ、熱湯を注いでそこに茹で上がった麺をただぶちこめばいいのです。
料理とも言えない工程なのに、どうしてもそれが億劫で出来ないのです。
そんな訳で数日ラーメンセットを放置していたのですが、ダンナが食べたがっているのをひしひしと感じるし、自分も落ち着かないしで数日間、これが原因で不安定になってしまいました。
何をしていても、「ラーメンセット」が頭から離れないのです。

とうとう意を決して昨夜作ったのですが、「今日作る」と朝に決めた途端に酷く憂鬱な気分になり、夜が来るのが嫌になってしまい、昨日はどんよりとした一日を送ることになってしまいました。
で、夜になり作り始めたのですけれども。
案の定、脳が上手く機能せずに段取りが悪く、シンクもメチャメチャになり、ほんとに涙が出そうになりました。
山の様な(私にとって)洗い物も億劫で溜まりません。

──料理って、なんでこんなに辛いんだろう。

ひしひしと改めて感じた私。
元通りに「一応、ひと通りのものは作ることは出来る」レベルにまで自分が回復するのは一体いつになるのか。
これは何だかそう近い気がしないのは気のせいでしょうか。

とにかく今は、ダンナが再び「ラーメンセット」をもらって来ないことを祈るばかりです。




★よろしかったらポチッとお願いします。励みになります…★




スポンサーサイト



18:38 うつになって感じたこと | コメント(15)
 | HOME |