04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

GWの人の多さにイライラ!

2016/05/03
5月3日 晴れのような曇りのような

最近、私は少し「頑張っている」
この、どこへ行っても人で溢れかえっているGWに、毎日外出をしているのだ。
しかも無謀にも「耳栓を外して」である。

最初はこの厄介な休日の塊に、どこへ出かけても煩わしいだけだしずっと家に閉じこもっていよう…などと思っていたのだが、「急性期を脱したら少し動いて、時には頑張った方が良い」という言葉を思い出し、やってみようと思い立ったのだ。
勿論、最近「ネガティブの海底」から帰還したばっかりだし、相変わらず良く眠れないし、体調は万全とは言い難い。けれども何よりも「やる気」がここのところ顔を覗かせているので、これに乗らない手はない。
家でベッドに横になって何の実りもない思考を繰り広げているくらいなら、少しは外の爽やかな風に当たって、以前のように身体を少し動かしてみようじゃないか…という、自分でもびっくりのポジティブな思考に突き動かされて、毎日外出しているのだ。
毎日、敢えて人の多いあちこちの街へ、ウォーキングがてらだったり、電車に乗ったりして出掛けている。

実は6月の終わりに仙台へ行かなければいけなくなったので(旅行ではない)、あれこれ急に忙しくなった所為もあるのだが。(この話はまた別の機会に書きます)
毎日、「今日は◯◯へ行って、◯◯を済ませる」「今日は◯◯へ行って◯◯を買ってくる」…等と用事を設定し、水の入ったボトルと、デパスを携帯して耳栓を外してこれも携帯して家を出る。

・無事、用事を済ませて帰って来られれば、ミッションコンプリート。
・パニック発作が起きてしまって出来なければ、無理せずそのまま引き返して帰宅。

このふたつをきちんと頭に入れて、決して無理はしないようにした。

主治医に、「外出時の耳栓だけは出来るだけしないように」と言われているし、自分でも耳栓を外して騒音になれることを少し頑張ってみようと思ったのだ。
いつまでも立ち止まっていては、前へ進めない(おそろしいまでのポジティブ思考に今、私は支配されている。揺り返しが怖い)。
時折顔を覗かせる「億劫病の私」は、つまんでむこうへポイと投げるイメージを頭の中に思い浮かべた。
──ついにイメトレまで始めたよ、この人。

ところが、そう簡単には行かず、満員バスの中で我慢できずに耳栓をしたり、とにかく街へ出ると「イライラ」が止まらない。
ぶつかりそうになるくらい人の溢れかえったショッピングセンターで、横に広がって歩く家族連れにイライラ。自転車で歩道を並走してくるガキども若者たちにイライラ。レジの行列にイライラ。
床にふんぞり返ってギャン泣きする子供を放置している親にイライラ……。
何でこんなに人がいるんだと叫び出しそうになるのを、「いや。普段仕事で頑張っている人達が休日を謳歌しているんだ。自分なんか毎日休日じゃないか。」と堪え、イライラを鎮める。
私の場合デパスの効果は絶大で、切れてくると顕著に情緒不安定な状態になるので、あまりにイライラや不安感が酷い時は、道の端っこでデパスを補充する。
そんなこんなで何とか、耳栓なしで人ごみを歩けるようになってきた。
私にとってこれはすごい進歩である。


今日の行先は「西松屋」である。
赤ちゃん用品を売っているこの店に、何の縁もゆかりも無い私が何故、足を踏み入れるのかと言うと、ここで売られていると言う「トンちゃん」という人形を買う為である。

実は私は「ドール」が結構好きで、ドール関連のサイトさんなんかを時折徘徊したりしているのだが、最近あちこちで見かけるこの人形がとても気になっていた。
お金があれば、スーパードルフィーなんか欲しかったりするのだが、とても手が届かない。
700円くらいのこの「トンちゃん」なら手が届くので、見に行ってみた。

子供を抱っこするお父さんやお母さん、小さな子供を連れた集団に紛れて、「トンちゃん」コーナーの前で陣取り、数分間もあれこれ手にとっては吟味する場違いな私。
候補を絞って残った最後のふたつのうち、ひとつがどうしても決められない。

と、幼稚園児くらいの男の子が不意に隣に来て、話しかけてきた。
「ぬいぐるみみてるの?」
「人形だよ。どれにするか迷ってんの。」(私は子供にも、大人と同じ口調で会話する)
周りを見回したが、親らしき人の姿はない。
男の子は隣にあったピアノのおもちゃを鳴らして遊び始めた。
私も一緒に鳴らしてやったら喜んだので、面白くなってふたりで鳴らしまくった。
試しに彼に問うてみた。
「これと、これと、どっちがいいと思う?」
彼は興味もなさそうに、ちらっと見る。
「ぼくはぬいぐるみとかすきじゃなくて、あんぱんまんとかだから」
「そうか、男の子は人形になんか興味ないよな。」
そこで、お母さんらしき人が登場。
「すみません」と会釈してきたので、こっちも返した。

つくづく私は、「子供が嫌い」なのではなくて、「子供が迷惑をかけているのに無関心な親」が苦手なんだと改めて思う。
…まあ、ポジティブな今の状態だから出来たことだが。
ネガティブ状態だったらそもそもこんなところにまで遠征出来ない。
何だか気分が良くなって、トンちゃんを買って店を出た。

このままこの状態が続いてくれることを祈る。
けれども。「仙台に行かなければならない」用事のことを思うと、徐々に気分が下降してくる私なのであった。




お迎えしたトンちゃん。色んなパターンがある。
髪が思い切り長いので少しカットして、チークが薄めなので足してみた。
(余談だが、友人に「トンちゃん」って人形が欲しいと言ったら、検索してくれたようで「元首相の人形?」と言われて転げまわって笑った)

1462257223593.jpg




★よろしかったらポチッとお願いします。励みになります…★




スポンサーサイト



21:00 日記 | コメント(7)
 | HOME |