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カラダって奥深いね・・・セロトニンのはなし

2016/03/03
あまりにも毎日天気がいいので、今日は調子も良いし、少し遠くのスーパーまで出かけてみました。
4000歩強で息が上がってしまう私…。
以前は倍は楽に歩けたのになあ…と少し焦燥感が。

えーと。
最近、薬の話題ばっかりになってしまってる気がしますが…。

抗うつ剤を飲んでいると、どうしても副作用で便秘がちになります。
私もやっぱりそうで、今まで便秘なんてものとはほとんど無縁だった私まで、その副作用に苦しめられました。
抗うつ剤と一緒に、水で薄めて飲むシンラックという液体の下剤も処方してもらっているのですが、どうしてもどうしても…と言う時はお世話になってます。
あまりこれに頼ると、どんどん量が増えていったりしてしまうそうで、出来れば繊維質の多い消化の良い物を食べ、適度に運動すると良い…と言われました。
けれども病状の酷かった急性期の頃は運動なんてとんでもなかったし、繊維質も何も食欲そのものが無かったので、菓子パンをかじる程度。
後は運動もせずに泣きながらベッドにこもっているのですから、当然のごとく酷い便秘に悩まされました。
…と言うか、「便秘になった」ということすらもまたストレスになって私を苦しめ、ますます症状が酷くなると言う悪循環に陥りました。

その後少し落ち着いた頃から、調子の良い時は少しでもウォーキングをするようにし、以前買ってあってずっと放置していた「もっとスゴイ!大人のラジオ体操」(笑)のDVDを引っ張り出してやってみたり。
(余談ですが、ラジオ体操って全身の筋肉をまんべんなく短時間で使うように作られているので、毎日やると下手なダイエットよりも効果があるそうですよ。きっちりガイドに沿ってやると、結構息が上がります)
後は、なるべく納豆や野菜を採るようにしたらどんどん改善していきました。
今でもシンラックは飲んでいますが、前ほど酷い便秘ではなくなりました。
けれどもうつ状態が酷くなり、寝てばかりの生活になるとすぐ便秘になります。

と、ここで疑問がふと湧いてきました。
うつ病は、言うまでもなく脳内のセロトニンが不足して起こる病です。
セロトニンとは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの暴走を緩和させ、精神を安定させるという作用を持った脳内伝達物質で、これが不足すると精神のバランスが崩れ、落ち込みやすくなったり、イライラしたりする訳です。
セロトニンはまさしく、どんな薬やサプリメントよりもストレスに対して効能があり、自らの体内で自然に精製される特効薬、と言う訳なのです。
そのセロトニンですけれども、脳では全体の5%しか作られず、あとの95%は腸内で作られると言うのです。
だから腸内の環境を整えておかなければ、セロトニンはスムーズに作られません。

…って、あれ?
──それじゃ抗うつ剤で便秘になったら、元も子もないじゃん!

気になったので調べてみると、なんと!
腸内で作られたセロトニンは、脳内には入れないのです!
脳は脳内で作られたセロトニンを使い、腸は腸内で作られたセロトニンを使う。
知らなかった~!(え?私だけ?)

今まで私は、腸内でもセロトニンが作られると言うのは知っていたので、腸内環境を整えて善玉菌を増やそうと、ヨーグルトや納豆などをまめに採っていて、これで腸から脳内にセロトニンがバンバン行き、うつにも効果があると思い込んでいたのです。
なんだー、じゃあ意味ないじゃん…と一瞬思いましたが、あながちそうでもなさそうです。
「腸は脳とは別に全身の自律神経を管理していて、腸の神経細胞は、独立したネットワークで他の消化管と協調して働いているととともに、他の臓器にも直接司令を出す重要な器官で、脳と同様に自律神経回路によって、神経細胞と神経細胞の間に神経伝達物質を飛ばしながら情報を伝達している…(一部抜粋)」…なんだそうです。
腸ってスゴイ。
記憶、ホルモンの分泌等、脳と同じ働きをし、また脳の命令とは独立して活動しているために、脊髄を損傷しても、脳死状態に陥っても、正常に活動し続けるんだそうですよ。

つまり…そうか。
「腸と脳で別々に身体の全ての自律神経を管理してくれている」ということになります。
腸が「第二の脳」と言われるのって、こういう訳があったんですねー。
そして、脳と腸はお互いに影響を受けやすいそうで…納得。
自律神経の乱れはうつ病にも深い関係があるので、あながち腸内の環境を整える…というのも無駄ではなく、やっぱりうつ病を良くするためには大事なことなんだと知りました。

ちなみに、脳のセロトニンを増やすには、何と言っても日光を浴びる、規則正しい生活をする。
それから、納豆や豆腐などの豆製品、ヨーグルト、牛乳、チーズなどの乳製品、ナッツ類、バナナなんかを食べると良いそうですが、取りすぎには注意。(これ、腸にも良い食べ物ばっかりですよね)

抗うつ剤で便秘になってしまい、腸内環境が乱れてしまう・・・というのはもう仕方のない副作用なのでしょう。
抗うつ剤は脳内のセロトニンを増やすためのものなので、そちらを優先している訳です。

私たちの身体は、色んな臓器が複雑に絡み合って連携プレ-してるんだなあ…。
今更ながらに感慨深くなった私です。
じゃあ、明日からもうだるだる寝は止めて、毎日気持ちのいい日光の下でウォーキングして。
それで身体に良い食べ物を採り、規則正しいきちんとした生活をしよう!







……ゼッタイ無理。






3月3日は「犬の日」「猫の日」に対抗して(?)一部では「うさぎの日」らしい(笑)
耳(33)から来てるのかな?
おめかししてみたもも。

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17:47 うつになって感じたこと | コメント(4)
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