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どん底日記2 (その2)

2016/01/09
引き続きネガティブな内容ですので、ご了承下さい。
(しかもダラダラと長い)




1/6(水) 晴れ

今日は内科に行かなければならない。喘息の薬がもうないのだ。
高価だけれど、レルベアという吸入薬はとてもよく効き、一切喘息の発作が出なくなった。
これがなければウサギアレルギーなのでかなり辛いと思う。

午後は混むので、出来るだけ午前中に行きたいと思っていたが、朝の分のデパスやその他の薬を飲んだら眠気に勝てず、1時間ほど眠る。起きたらダンナはもう出かけていていなかった。
見送りできなくて申し訳なく思う。

時間がどんどん迫ってくるのに、億劫でなかなか支度にとりかかれず、結局ドアを出るまでに1時間近くかかってしまった。ここのところますます外出が億劫になっている。
今日も耳栓と、狭い個人病院なので予防のためにマスクをして出かけた。
びくびくと心臓が波打っている。息苦しい。
マスクのせいで息苦しいのか、電車に乗るのが辛くて息苦しいのか判らない。

内科は現在のマンションに引っ越す前に住んでいた街にあり、電車で30分ほどかかる。
二ヶ月に一回の通院だが、うつになってからは結構しんどい。(金銭的にも)

今日は診察の他に、昨日年金事務所でもらってきた「受診状況等証明書」という、初診日を証明する書類を書いてもらえるかどうか訊かなければならない。心療内科で大丈夫だと思うと年金事務所では言われたが、こちらの方が睡眠薬を処方してもらったりしているので厳密に言えば「初診」になるらしい。
上手く説明できるかどうか、電車の中で持って来た用紙を何度も眺め、既に動悸が始まっている。
混んでなければいいな…と願いながらかつて住んでいた街を歩いた。
感慨も何もない。ただ喧騒が煩わしいだけだ。

ところが、病院の自動ドアが開いた途端、絶望した。
三和土は靴だらけで凄く混んでいた。どうやら健康診断の季節らしい。
つくづく運がないなあと落ち込む。
もう20年以上、喘息で通っている病院だが、いつもは空いている。
たまに今日のように混むと、先生の機嫌が悪くなるのだ。
忙しいことでせかせかしてしまい、「ひとりパニック」に陥る先生で、空いている時は穏やかな語り口調なのだが、混むと人が変わったように診察もおざなりになるので嫌なのだ。
こういう人ってどの会社にもひとりは居た。

以前喘息が酷かった頃、仕事が終わった後に診察してもらったことがある。
発作が酷いので点滴をすることになったのだが、私はその日最後の患者で、点滴をしているうちに診療終了時間が迫ってきていた。
すると先生が入ってきて、恐ろしいことを言ったのだ。

「時間がちょっと無いんで、点滴の速度速めていい?」

昔、知り合いがそれで具合が悪くなったことを即座に思い出して、私は愕然としたが、頷くしかない。
「気持ち悪くなったら言って下さいね」
先生はそういうとせかせかと出ていった。あのあと用事でも有ったのかもしれない。
私は急に速く滴り落ちるようになった点滴の雫をただ見つめているしかなかった。

──そんなことをぼんやり思い出していたら、名前を呼ばれたので診察室に入った。
案の定、せかせかとした診察が進み、いつもの薬を一通り処方し、
「──じゃ、そんな感じで。」
と先生はカルテを早くも受付に回そうとしているので、慌てて障害年金のことを切り出した。
途端に先生は不機嫌になり、「このくそ忙しいのに」といった表情である。

私はもう萎縮してしまい、頭が真っ白になってしまった。
それでも懸命に年金事務所で言われたことを思い出してつっかえつっかえ説明をした。
…ところが、いきなり苛々とした先生の声で遮られた。

「──なんで僕がそんなの書かなきゃならないの?」
…え?

そして先生は苛々とカルテを繰り、
「ああ、この日ね。この日付が必要だったらメモでもしてって下さい。」

…と投げ捨てるように言う。
もう一度、一生懸命説明したが、またも遮られた。
「だから。なんで僕がそんなの書かなきゃならないんですか?僕が『うつ病』だって診断した訳でもないのに。」
「病名は違っていても、不眠とか、診断して頂いた時のものでいいと年金事務所の…」
「とにかくそれは僕の書く書類じゃありません。心療内科に書いてもらえばいいんじゃないの?」
「でも、…」
「とにかく僕は書きません。じゃ、そういうことで。」
「……はい。」

──もう何も言えなかった。
あの先生のにべもない態度では何を言ってもダメだと思った。

この病院には、父も通ってきていて、家族ぐるみでもう20年以上もお世話になっている。
なのに、こんなに冷たく拒否されるとは思わなかったので、正直自分が甘かったんだと項垂れた。
混んでいた所為もあるのだろうけれど、例え空いていたとしてもあの先生は断固として書いてくれないだろう。

その後、受付で清算をし、駅までどう歩いたか覚えていない。
診察室での遣り取りばかり、何度も思い出しては動悸がした。
ショックで気力がいっぺんに無くなるのを感じる。
住宅街で立ち止まって、ぽろぽろと私は泣きだしてしまった。
慌ててマスクを引き上げて誤魔化した。
こんなことで情けない…と思うが、鼻の奥がツンと痛み、涙が零れて止まらない。

この街には戸籍があるので、せっかくここまで来たのだから今日取りに行かなくては…と、頭の隅の麻痺していない部分がぼんやりと思いだした。
とぼとぼと区役所へ向かい、放心状態のまま、戸籍謄本発行の手続きをした。
小さい子供が泣き喚いていて、叫び出しそうになるのを必死で堪えた。

帰宅した途端だるくなってしまい、昼食も取る気がしなくてデパスを飲んで夕方まで眠った。
起きたら、部屋はもう暗くなっていて、不意にとても心細くなった。
昼間の遣り取りを思い出してまた泣いた。

もう、障害年金の手続きは私には無理だ。
これから心療内科の先生にまた説明をして、お願いをして、そして自分の過去と向き合って…。

こんな調子では、やり遂げられる自信が無くなってしまった。



1/7(木) 晴れ

何度も夜中に目を覚ましてしまい、嫌な夢を観た気がするが思い出せない。
5時頃にやっとベッドから抜け出し、ダンナのおにぎりを握り、ウィンナーを茹でた。あとは冷食ばかりのお弁当で、ダンナも嫌気がさしているだろう。
一日中家にいるのだから、お弁当くらい凝ったものを作ればいいのに手抜きばかりしている。本当に自分が朝から情けなくなった。
ちいのケージを掃除した。ちいは朝は酷く機嫌が悪い。
思い切り手を噛まれたが、手の痛みなんかどうでもいい感じだ。
ももは朝はとてもお腹を空かせているので、掃除をしている私の手にしつこく絡みついて離れない。
そのモフモフのお腹や手の甲にかかるあたたかな鼻息を感じて、心底可愛いと思う。
動物はそこに居てくれるだけで、いつでもあったかいものを惜しげもなくくれる。

ダンナが出勤した後、またベッドに横になる。昨日の内科の一件をまた思い出して涙が出た。
以前の私だったら、悲しみよりも怒りの方が先に立ち、怒りが収まらないまま悶々としている筈だ。
あの場で内科の先生と遣り合ったかもしれない。
けれども今の私は、先生の冷たい拒絶の言葉を何度も思い出しては改めて傷つき、泣いてばかりいる。
不安が収まりそうもないのでデパスを追加してスマホのアラームをセットし、少し眠った。

12時から歯医者の予約が入っていたので渋々と起き出す。
歩いて15分くらいのところだが、どうしても出かける支度が出来ない。
換気扇を回し、数本タバコを吸ってから歯を磨いて、やっと着替えた。

昨日の一件から、外出するのが「億劫だ」という気持ちから何だか「恐怖」に変化しているのに気付いた。
歩道を歩いていても、向こうから人が歩いてきたり、自転車で後ろから追い抜かれたりすると、ドキドキしてしまって動悸が止まらない。
歯医者に着いても受付の人や、先生と一切目を合わすことが出来ず、何か訊かれても上手く返すことが出来ない。
治療が終って帰る時、受付の人に次の予約を取ってもらうのだが、どうしても日が決められない。
相手が出してくる候補の日から選べばいいのだが、どの日も何か用事があった気がして思い出せず、結局随分先の日になってしまった。

帰宅して、何もやる気がせず、昼の分のデパスを飲んでまた少し眠る。
随分、急降下してしまったようで、焦る。
眠ってばかりいると、起きた時の罪悪感がたまらない。
少し浮上しようと思い、正月の間に録りためていたバラエティを観る。
けれども全く笑えず、集中して見られないので途中で止めた。
今日はダンナの帰宅が遅い。
こんな不安定な状態で、一人でいる時間が長いと思うと不安と憂鬱で一杯になった。




日記はこれで終わりです。
自分の気持ちを整理するための吐き出し日記なので、こんなに暗い内容になってしまい……。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

この後、友人からもらったメールのお陰で少しずつ上がり始めています。




年金手帳を探していたら、戸棚の奥の方から出てきた。
昔、キットを買って作った羊毛フェルトのぬいぐるみ。
見本と全く違ってしまったので捨てるに捨てられず、押し込んであった。
顔が……(笑)

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